文章修行からクラブマガへ
コ2 大学卒業後もアメフトは続けたのでしょうか?
松下 いえ、やはりかなり身体に負担が掛かっていて、膝も悪くしていたので現役選手としては続けませんでした。ただたまたま就職した会社に社会人のアメフトチームがあったので、コーチ的なことや試合運営の手伝いなどをしていました。その後リーグ自体の規模が小さくなったこともあって、余り積極的に関わらなくなり現場を離れた感じですね。
また丁度その頃文章を書くことに興味があって、アメリカンフットボールの洋書の一部分を訳してネットで紹介したり、個人的に日本海軍の航空戦記に興味があったのでマイナーな雑誌に記事を書いたりしてたんですよ。
コ2 ああ、それで今回も原稿が早かったのですね。
松下 そうかもしれませんね(笑)。お金は出ませんでしたけど良い文章修行にはなりました。
コ2 武術もされていたと伺いましたが?
松下 ブラジリアン柔術とクラヴマガですね。バスの中でトラブルに巻き込まれたことがあって、“何か護身術を学ぼう”と思って柔術を始めたんです。ただ護身術を習いたいと思っていたのですが、柔術は競技ベースだったので、ちょっと思っていたとは違っていて。まあ、私の勘違いといえばそうなのですけど、どちらかというと古流柔術的な護身を教えてくれると思っていたので。
コ2 なるほど。それはギャップがあったでしょうね。
松下 それで、“何かないかな?”と考えていたところに、丁度、クラヴマガが日本に上陸するというのを聞いて入門したんです。
コ2 クラヴマガ自体はどこで知ったのでしょう?
松下 当時テレビで放送されていた「世界ウルルン滞在記」という番組で女優の水野美紀さんがイスラエルの護身武術クラヴマガを体験されているのを観たんです。
コ2 ああ、あの番組でクラヴマガを知った人は意外に多いみたいですね。
松下 ええ、それで33歳の頃から10年くらい学んで途中からはインストラクターも務めていました。
“振る”という動作に直感的に惹かれました
コ2 ケトルベルに出会ったのはその頃になるのでしょうか?
松下 そうです。最初は雑誌「アイアンマン」が出しているカタログで見つけて、なかなか入手できなかったのですが2004年のゴールデンウィークくらいに入手できました。その前にも前田日明さんがリングスロシアに行ったときにケトルベルを振っているのを雑誌かテレビで見て印象に残っていたんですね。
コ2 なにが印象に残ったのでしょう?
松下 “振る”という動作が直感的に“良いな”と感じたんです。その頃はアメフトの古傷やウェイトトレーニングで身体がガタガタで、それがケトルベルを見た途端に“あ、これだな”というのがあったんです。35歳のときですね。
コ2 日本ではまだほとんど情報がない頃ですね。
松下 ええ、だからマイク・マーラーの小冊子と、Amazonで本にも登場するパベル・ツァツーリンが出しているビデオを取り寄せてやっていました。
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