ロビンソンは15歳でレスリングを始めて、19歳でプロデビューしています。
最初はオリンピックを目指してたそうですが、当時のオリンピックは今ほど派手じゃなかったんですよね。金メダルをとっても何かあるわけじゃないし。ビリー・ライレーや他の人たちからも「プロにならなきゃダメだ。オリンピックなんか出たってお金にならない」と諭されてプロに転向したらしいです。
その時期に数試合、マスクマンをやったことがあるらしいですよ。リングネームは「ブラウン・オウル」。プロのリングに上がり始めた頃、まだアマチュアの試合も残ってて、本来なら並行して出られなかったんですよね。だからマスクで顔を隠したんです。
そんなことが自伝に書いてあったんでロビンソン本人に、「どんなデザインのマスクだったんですか?」と聞いたんです。そしたら「マスクって言っても、布を被っただけだぞ」と言ってました。「今のマスクみたいにちゃんとしてないよ」って(笑)。試合中に脱げないようにした茶色い布をかぶっただけだったそうです。その試合の映像があったら面白いんですけどね。
ロビンソンがプロでやってた試合は主にラウンド制です。でも場所によって違ったらしいです。30分一本だったり、5分6ラウンドや3分10ラウンドもあったそうです。もしかしたらこの辺はボクシングの試合から来ているのかも知れませんね。
(第一回 了)
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