連載 タッチの力11 岩吉新・後編「神経系の役割を知る」

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【スライド6&7:皮膚感覚・感覚受容器、神経繊維の太さ】

スライド6&7:皮膚感覚・感覚受容器、神経繊維の太さ

そしていよいよ最後です。では、皮膚感覚(触られる、痛みや熱などを感じる)といったものが、どういうもので構成されているかをみていきましょう。

まず、皮膚感覚。

0.1~0.2ミリくらいの表皮の下に、1~3ミリぐらいの厚さで「真皮」があります。ここには、後で説明する

感覚受容器「パチニ」「ルフィニ」「マイスナー」「メルケル」「C線維の自由神経終末」「CT線維」があり、それぞれ様々な太さの神経繊維の末端になっています。

自由神経終末とは、神経の末端に受容器がついていないものです。

スライド6&7:皮膚感覚・感覚受容器、神経繊維の太さ

神経繊維には、以下のものがあります。

  • C線維:一番細い0.001ミリ。刺激を伝える速度は一番遅く、秒速1メートルで、あとからジンジンくる痛み(セカンドペイン)を伝える役割。二次的疼痛や慢性痛など(CT線維、自由神経終末)
  • Aδ線維:0.003ミリ、秒速20メートル。ぶつけたとき「痛っ!」という感じ(ファーストペイン)を伝える役割(自由神経終末)
  • Aβ線維:0.008ミリ、秒速50メートル。「パチニ」「ルフィニ」「マイスナー」「メルケル」などの感覚受容器がついている神経線維。
    触れたりすることで痛みが抑制されるのはAδ線維の働き。慢性痛のC線維より太くて伝達速度が速い

 

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–Profile–

岩吉新
岩吉 新(Shin Iwayoshi
フィットネス業界のマネージャー職や、趣味で行なっていた合気道などの武道を通して、人の身体を健康にする仕事を行いたいと思い、様々な手技療法を受ける。気持ちよさで身体のバランスが整うという操体法に出会い、創始者の内弟子の先生から、身体や皮膚の感覚と技術を基礎から応用まで学ぶ。東京田園調布に「neuro relax」を開業。その後、カナダの女性理学療法士が開発したデルモニューロモジューレティングを知り、開発者とコンタクトを取り最新の神経科学を学ぶ。その後、2017年に「デルモニューロモジュレーティング日本語版」の制作&翻訳を担当し出版。また2018年には「操体法を神経科学から読み解く」を執筆し出版する。

著者『デルモニューロモジュレーティング日本語版

操体法を神経科学から読み解く

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