“瞬撃手”横山和正、来日講座開催!

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“瞬撃手”横山和正、来日講座開催!

文●コ2編集部

横山和正先生
横山和正先生

 

ゴールデンウィーク直前お薦め講座情報でもお知らせしていた、「沖縄小林流空手研心会館 横山和正館長 公開セミナー」が4月30日(日)、予定通り開催された。

「今日は短い時間ですができるだけ私が知っている空手を伝えたいと思います」

という言葉の通り、限られた時間の中で、空手の型、接近戦における身遣い、体幹の力を身体の隅々まで行き渡せる動き、ポジショニングなど、敢えて考える要素を省き、まずエクササイズとして体感でさせる指導方法は非常に新鮮に映った。

印象的だったのは冒頭、夫婦手の説明だ。相手の突きに対して、最初は脚を止めた状態での受け返しから始め、徐々に受けのバリエーションを増やし、脚をつけての動きと進めるのだが、相手の一発に対して高速で打ち払う動きは、通常一つ一つの動作を分解して行う稽古を見慣れていることもあり非常に新鮮だった。

 

稽古の途中これについて横山先生に伺ったところ、

「確かに今の空手を見慣れている人にとっては珍しいかもしれませんね。ただ私が沖縄で習った時は、猛烈な速さで打ち払い、ほとんど相手が何をしているか分からないような動きを見せる先輩が確かにいらっしゃいました。私はそういう先輩の動きや台湾で衛笑堂老師に学んだことが頭にあるので、こうした稽古のスタイルをとっています」

と説明された。

次回の横山先生の講習会は現在のところ未定だが、この日の講習会の模様はBABジャパンからDVDで発売されるとのことなので、ご興味おありの方は是非、そちらでチェックして欲しいところだ。

横山先生が現在連載中の「瞬撃手が解く、沖縄空手「基本の解明」」はこちらから。

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–Profile–

横山和正(Kazumasa Yokoyama

沖縄小林流空手道研心会館々長。
本名・英信。1958(昭和33)年、神奈川県生まれ。幼少の頃から柔道・剣道・空手道に親しみつつ水泳・体操等のスポーツで活躍する。高校時代にはレスリング部に所属し、柔道・空手道・ボクシング等の活動・稽古を積む。

高校卒業の年、早くから進学が決まったことを利用し、台湾へ空手道の源泉ともいえる中国拳法の修行に出かけ、八歩蟷螂拳の名手・衛笑堂老師、他の指導を受ける。その後、糸東流系の全国大会団体戦で3位、以降も台湾へ数回渡る中で、型と実用性の接点を感じ取り、当時東京では少なかった沖縄小林流の師範を探しあて沖縄首里空手の修行を開始する。帯昇段を機に沖縄へ渡り、かねてから希望していた先生の一人、仲里周五郎師に師事し専門指導を受ける。

沖縄滞在期間に米国人空手家の目に留まり、米国人の招待、および仲里師の薦めもあり1981年にサンフランシスコへと渡る。見知らぬ異国の地で悪戦苦闘しながらも1984年にはテキサス州を中心としたカラテ大会で活躍し”閃光の鷹””見えない手”との異名を取り同州のマーシャルアーツ協会のMVPを受賞する。1988年にテキサス州を拠点として研心国際空手道(沖縄小林流)を発足、以後、米国AAU(Amateur Athletic Union アマチュア運動連合)の空手道ガルフ地区の会長、全米オフィスの技術部に役員の籍を置く。

これまでにも雑誌・DVD・セミナー・ラジオ・TV 等で独自の人生体験と沖縄空手を紹介して今日に至り、その年齢を感じさせない身体のキレは瞬撃手と呼ばれている。近年、沖縄の空手道=首里手が広く日本国内に紹介され様々な技法や身体操作が紹介される一方で、今一度沖縄空手の源泉的実体を掘り下げ、より現実的にその優秀性を解明していくことを説く。 すべては基本の中から生まれ応用に行き着くものでなくてはならない。 本来の空手のあり方は基本→型→応用すべてが深い繋がりのあるものなのだ。 そうした見解から沖縄空手に伝えられる基本を説いていこうと試みる。

平成30年5月26日、尿管癌により逝去。享年60。

書籍『瞬撃手・横山和正の空手の原理原則』(BABジャパン) ビデオ「沖縄小林流空手道 夫婦手を使う」・「沖縄小林流空手 ナイファンチをつかう」・「沖縄小林流空手道 ピンアン実戦型をつかう」「沖縄小林流の強さ【瞬撃の空手】」(BABジャパン)

web site: 「研心会館 沖縄小林流空手道」
blog:「瞬撃手 横山和正のオフィシャルブログ」