漢方の診察で必ず行われる「腹診」。指先で軽くお腹に触れるだけで、慣れた先生になるとこの腹診だけで大凡の患者さんの状況や見立てができるといいます。「でもそんなこと難しいでしょう」と思うところですが、本連載の著者・平地治美先生は、「基本を学べば普通の人でも十分できます!」と仰います。そこでこの連載ではできるだけやさしく、誰でも分かる「腹診入門」をご紹介します。
お腹で分かるあなたのカラダ
やさしい漢方入門・腹診
第九回 「お腹のセルフケア」
文●平地治美
セルフケアの基本は“温めること”
これまでの回では、腹診で気になる症状をみつけて自覚し、その養生をすることをお伝えしてきました。
今回は予防編。日常的にできるセルフケアをまとめていきます。
お腹のセルフケアの基本は「温めること」です。暑がりで汗かきの方でも、お腹を触ってみると冷たいことがよくあります。
連載の第3回でも紹介しましたが、お腹を触ると冷たい人は、以下のような傾向があります。
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–Profile–
●平地治美(Harumi Hiraji)
1970年生まれ。明治薬科大学卒業後、漢方薬局での勤務を経て東洋鍼灸専門学校へ入学し鍼灸を学ぶ。漢方薬を寺師睦宗氏、岡山誠一氏、大友一夫氏、鍼灸を石原克己氏に師事。約20年漢方臨床に携わる。和光治療院・漢方薬局代表。千葉大学医学部医学院非常勤講師、日本伝統鍼灸学会学術理事。漢方三考塾、朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンターなどで講師として漢方講座を担当。2015年1月『やさしい漢方の本 舌診入門 舌を見る、動かす、食べるで健康になる! 』『やさしい漢方の本 腹診入門』『漢方薬剤師が教える 薬のキホン』(日貿出版社)出版。
著書
『漢方薬剤師が教える 薬のキホン』(日貿出版社)
『やさしい漢方の本 腹診入門(日貿出版社)
『やさしい漢方の本 舌診入門 舌を見る、動かす、食べるで 健康になる(日貿出版社)』、『げきポカ』(ダイヤモンド社)

