【イベント情報】1月14日(月・祝) 刀禅・仙骨尺セミナーのお知らせ

| コ2編集部

2019年1月14日(月・祝)
「仙骨尺セミナー:身体の更なる精緻化に向けて」のお知らせ

講師・小用茂夫

 

 

本年最初のインフォメーションは、コ2でもご紹介してきている刀禅の公開セミナーです。

今回は「仙骨尺セミナー:身体の更なる精緻化に向けて」と題して、刀禅の稽古で使われている長さ30センチの竹尺「仙骨尺」を使った稽古法が紹介される予定です。

この仙骨尺、一見、昔懐かしい竹尺で、実際その通りなのですが(笑)、これが刀禅の志向する「内圧」を高めるための指針として非常に大きな役割を果たしてくれるのです。

「内圧とはなにか?」ということについては、また機会を改めてコ2上で書いてみたいと思っていますが、実際に身体に起こる感覚としては、文字通り身体の内側、それも腰から下のテンションがグッと上がり「身体の密度が高くなる」という感じです。

「質量が増す」という言い方もできるかと思いますが、動き自体が鈍重になるのではなく、身体を構成する要素が増えて、きめ細かくなるという感じなのです。ですから、一歩踏み出すという動作のなかにも、常に様々な選択肢を持ち続け、外からの圧力や、足を置く位置の状況に応じて瞬時に変化することができます。小用先生はこうした状態を「動素が増えた状態」という説明されており、日常的な惰性による動作から、緊密で隙間のない動作へ身体の要素を組み替える作業だとしています。これこそが刀禅の求めるところと言えるでしょう。

そうした意味で「内圧」は刀禅の根幹の部分でなのですが、これがなかなか難しい! 初めての頃は、ヒビだらけの瓶(身体)の中に水(内圧)を貯めようとしても、あちらこちらから水がザブザブ漏れるようで、なかなか内圧を実感できません。

そこで登場するのが今回のセミナーのテーマである「仙骨尺」です。

 

この仙骨尺を文字通り仙骨に差し込んで、骨盤を水平にすると、グッと仙骨尺に圧が掛かります。この圧が抜けないようにすることで、比較的簡単に内圧を感じることができるのです。もちろん闇雲に仙骨尺を押そうとしても正しい「内圧」には辿りつかないのですが、「内圧って何?全然分からない」から「あ、これかしら!?」と、「内圧」を体感する距離を劇的に縮めてくれる画期的なアイテムなのです。

今回のセミナーではこの仙骨尺に特化して指導をされるということですので、新年の口開けのこの機会に参加されてはいかがでしょうか?
今回は参加者全員に仙骨尺をプレゼントとのこと。お申し込みはお早めにどうぞ!

 

仙骨尺を使用して基準性を更に厳密化していきます。身体基準の精度をあげていくことが人間がもつ様々な不安定性を解消し、そのことが人の可能性を飛躍的に高め得ることでしょう。統合性を獲得していくうえで左右の手の一致性と連動性を高めることは重要な課題となります。しかしその精度を獲得することは存外難しいものです。仙骨尺はその課題に最適な答えを与えてくれることでしょう。(小用茂夫)

 


【スケジュール・お申し込み方法など】

日時:受付(午前11時~)2019年1月14日(月・祝)、①午前11時30分~午後1時20分 ②午後2時40分~4時30分
場所:蕨自治会館・大会議室
費用:一コマ。刀禅定例会員1,000円、回数会員2,000円。その他会員・一般3,000円。
一般の方で、初めて参加する方に限り体験稽古申込フォームへのご記入をお願いいたします。
※先着順でお受けいたします。募集は途中で打ち切ることがあります。

懇親会:4~5000円程度。別途facebook上のイベントを立ち上げますのでお申込をお願いいたします。

刀禅とは何か?

-日本発のボディワーク。刀禅は、伝統武術の共通原理を礎に、全ての身体運動の基盤となる根源的な力を養うボディワークです。立つ・歩くという基本的な動作を精密な基準を設け丁寧に行うことで、関節運動を補完し、それを越える内圧運動への転換~機能性と効率性・安全性を兼ね備えた総合密度の高い身体を目指しますが、二人で行う相対稽古により、独りよがりではない、検証性を常に持つワークであることも特徴です。現在、武術家・施術師・ボディワーカー・トレーナー・ダンサー・アスリートをはじめ身体を研究される多くの方々が練行し、各分野で成果を上げています。限りなく奥深いワークではありますが、老若男女問わず、全くの初心者でも御参加できる内容のクラスです。どうぞ、この機会にご体験ください!(「フィットネスセッション2017」紹介文より)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※参加をお断りする場合もあります。
※記入アドレスへ参加受付確認のメールが届いた時点で申込手続完了とさせて頂きます。
※刀禅定例・回数会員は申し込んだ時点で手続き完了となり確認メールはありません。
※写真・動画の撮影は関係者のみとさせて頂きます。
※靴下か足袋。服装は動きやすければ自由です。
※爪は短くお切り下さい。
※講習会保険の加入はありませんので各自で怪我などがないようご注意下さい。

 

連載を含む記事の更新情報は、メルマガFacebookTwitter(しもあつ@コ2編集部)でお知らせしています。
更新情報やイベント情報などのお知らせもありますので、
ぜひご登録または「いいね!」、フォローをお願いします。

–Profile–

小用茂夫先生
小用茂夫先生

小用茂夫(Shigeo Koyou
虚弱な幼少期、青年期の腰椎圧迫骨折などに悩まされる。活路を空手、古流剣術、中国武術、合気柔術など武術に求め、そこで多くの傑出した師に出会い素晴らしい境地を知る。一方で、そこへは辿り着けない自分の身体性と向き合うなかで、欠陥の多い身体でも、そうした師の境地に至る術は無いかと独自の模索を重ねる。幸い稽古仲間に恵まれ長い実験と検証の時代を経て現在の方法に辿り着き、ボディワーク刀禅として提唱するに至る。

Face Book:刀禅(グループ)
Website:刀禅公式サイト