2019年9月新刊 竹内流編纂委員会 著『新装増補版 日本柔術の源流 竹内流』発売のお知らせ!

| コ2編集部

2019年9月3日発売

日本柔術の源流
『新装増補版 竹内流』発売決定!

竹内流編纂委員会 著
八木隆志 英訳

 

 

幻の武道書『竹内流』が新装増補版で復刊!

1979年(昭和54)の発売以来、絶版となっていた『日本柔術の源流 竹内流』が、新たに新装増補版として40年ぶりに復刊することが決定しました!

初版は「函入り・A4版・345ページ」という日貿出版社の数ある武道書の中でも異彩を放つ存在で、副題にある「日本柔術の源流」と呼ばれる竹内流が生まれた歴史的背景から、流儀の掟などを記した数々の秘伝書、捕手腰之廻から剣、羽手(徒手技法)、棒、薙刀といった技術の一端までを紹介している歴史的一冊でした。

今回の新装増補にあたっては、技法群について目録の内容の再整理を行うとともに、巻末に100頁に及ぶ英訳文章を付け加えることで、昨今の柔術ブームから、改めてその「源」として注目を集めている海外の武術・武道愛好家からの要望に応えています。

また、初代・竹内久盛が柔の原点とも言える「捕手之腰廻」に開眼、戦国の世にあって土着帰農し民衆の武芸として代々一子相伝で伝えてきた姿と、それに伴い流派が発展、今日にまで続くその道統を辿る作業は、武術と生活が不離一体のものだった日本武術のありかたが伺える貴重な資料と言えるでしょう。

40年ぶりの復刊となる本書ですが、今回は紙の本としては500部という少部数となります(レイアウト固定式での電子化の予定はあります)。大きな状況の変化がなければ今回が新刊として入手できる最後の機会になると思われます。ご希望の方はお早めに予約されることをお勧めします。

 

流儀公開に際して
戦後三十数年の星霜を経た今日、古武道は著しい注視を浴びるようになりました。流祖一之瀬城主久盛に興り、四百数十年間連綿として一子相伝されてきた日下捕手開山竹内流も、新しい時代に対応するため、一般に公開することになりました。 宗家を継ぐ身として、一子相伝の掟を改めることは重大な決意を要しました。(中略) 本書に記述された技、兵法、諸奥技、武道護身術が、一般の方々からどのように理解していただけるか思い惑うこともありますが、宗家継承者として師弟一丸となり、竹内流のために一層努力し、皆様の負託に応えたいと思います。
昭和五十四年四月吉日
日下捕手開山 竹内流宗家十三代 竹内藤一郎源久教
(初版時の文章です)

 

目次

流儀公開を歓ぶ 小笠原清信小笠原清信
貴重な遺産竹内流 加藤武徳
期待の秘伝書 嘉納履正
現代に生きる竹内流 永野重雄
発刊を祝して 長野士郎
竹内流をたたえる 松前重義

Ⅰ 竹内流を育てた美作の風土
深山瞼しき国
美作国の山と川
美作国の歩み
戦国動乱と美作の武将
戦国時代の豪族たち

Ⅱ 竹内久盛の美作移住
竹内家の系譜と伝承
京都の公家
堺和郷への移住
一之瀬城と鶴田城
堺和郷武士団の盟主
戦国武将としての活躍
山名・尼子の神楽尾合戦
尼子・浦上の高田合戦
浦上・竹内の鶴田合戦
宇喜多・三村の高田合戦
花房.杉山の立万城合戦
三村の滅亡と鶴田城の合戦
一之瀬城の落城35

Ⅲ 竹内流の成立
竹内流の創始
堺和郷三之宮の参籠
竹内久盛の土着帰農
竹内流の発展
竹内久治と畝流
竹内久勝の諸国遍歴
越中立山の霊夢
再び京都に向かう故郷に帰る
日下捕手開山の認可
竹内流の発展と加賀之介久吉
加賀之介久吉の諸国遍歴
津山城下の竹内道場
高木右馬之助との御前試合
久吉の寛永御前試合と流儀の掟
宿願の日下捕手開山
天狗山の新道場
竹内流の系譜
四代目師範・藤一郎久次
竹内流布原道場
竹内流境道場
五代目師範・藤一郎久政
竹内流江戸道場
竹内兵助
六代目師範・藤一郎久重
七代目師範・藤一郎久孝
八代目師範・藤一郎久愛
九代目師範・竹内雅門太久居
十代目師範・藤一郎久雄
十一代目師範・藤一郎久則
久則長男輝真久光
十二代目師範・藤一郎久継
十三代目師範・藤一郎久教
戦後の出発
竹内流の振典道場の改修

Ⅳ 竹内流の精神と流儀
三徳抄と流儀の掟
三徳抄
竹内流の掟
極意の伝授
難行と苦行
竹内流の思想と宗家の家風

V 総合武芸としての竹内流

竹内流目録

1 腰廻(小具足組討)(Koshinomawari(Kogusoku kumiuchi))表25ヶ条(Omote)など
2 御相伝捕手5ヶ条 (Gosoden torite)
3 捕縄術48ヶ条(48 Hojo-jitsu)
4 剣法斉手(Kenpo saide)剣法前斉手6ヶ条 (Kenpo mae saide)など
5 剣法抜刀(居合)(Kenpo iai)前抜刀7ヶ条(Mae batto)など
6 羽手「拳法躰術」(Hade Kenpo Tai-jitsu)前羽手胸倉取7ヶ条 (Mae hade munaguradori)など
7 棒 (Bo)表棒12ヶ条(Omote bo)など
8 長刀(薙刀)(Naginata) 前段8ヶ条(Zendan)など
9 槍術(So-jitsu) 修練之型(Syuuren no kata)など
10 奥義技法群小裏基本3ヶ条(無刀取)(Basis of smaller reverse (mutodori))など
11 活法(経絡)(Sakkatsuho(tsubo))など

12 兵法(Heiho)
13 法術(Ho-jitsu)
14 その他

技の展開写真と解説
捕手腰之廻・表
捕手腰之廻・裏
剣法斉手・前斉手
剣法斉手・中斉手
剣法斉手・奥斉手
剣法抜刀・前抜刀
剣法抜刀・中抜刀
羽手・前羽手胸倉取
羽手・座詰胸倉取
羽手・先髪取
羽手・拳張
羽手・中羽手
羽手・奥羽手
羽手・男女躰術
羽手・仕合小具足極意
羽手鍋蓋之術
薙刀・前段

Ⅵ 竹内流武芸書と兵法歌
愛宕神祭文
起請神文之事
敬白天罰起請前書之事
神文
起請神文前書
皆伝添請文之事
起請神文之事
起請神文之事(天保九年)
神文前書之事
皆伝起証文之事
捕手腰廻之事
いんかひちうのまき物
裏極意之巻
必勝之巻
裏極意之巻(明暦元年)
皆伝印可状
小裏之巻
書判印形鑑
印可添書之事
免状
兵法初心手引草
中意次蔦
無名住地煩悩諸仏不動知
躰用之巻
武術修行心之備兵歌百首集
竹内流心要歌
武芸之序
免状(天保十五年)

Ⅶ 民衆と共に栄えた竹内流
農家の納屋が道場
竹内家の農業
道場の有様と門人の生活
竹内流を学んだ人々
日本最古の柔術、竹内流
竹内流から発展した流派
竹内流を救った兵助と雅門太
竹内兵助 竹内雅門太(武極)久居
門人帳からみた竹内流の発展
講道館柔道と竹内流
日本武徳会柔道乱取制定の周辺
竹内流を修行した柔道家
百姓一揆と竹内流
美作山中一揆
明治の血税一揆
流儀公開に際して 竹内藤一郎源久教
竹内流の振興 御船剛吉郎
編纂委員会を代表して 官尾重信
新装増補版発刊にあたり 竹内藤一郎久宗
補遺―参考資料集
竹内流系譜
竹内流の歴史と年表
竹内流健康棒
竹内流編纂委員会名簿
参考文献

The Origin of Jiu-jitsu Takenouchi-ryu

 

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【サンプルページ】

 

 定価:8,000円(税抜き)
単行本: 463ページ
出版社: 株式会社 日貿出版社
発売: 2019/9/3

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