2017年3月新刊 『新装増補版 空手道入門』著・江上 茂

| コ2編集部

2017年3月22日発売

『新装増補版 空手道入門』

江上 茂 著

 

 

伝説的な空手家である江上茂師範の著書『空手道入門』が、新たに『新装増補版 空手道入門』として復活します。

新装増補に当たっては、松濤會の機関誌などに掲載されていた江上先生の随筆と、お弟子さん達が寄せた追想録を付加することで、多面的に江上先生像が浮かびあがってくる、資料度の高い一冊となっています。

編集をして改めて感じたのは、江上先生の言葉の瑞々しさです。初版から40年の時を経ているにもかかわらず、古さを感じず、江上先生が本の向こうから語りかけてくるような文章は大変魅力的で力があります。もともとは本文自体も会報用に書かれたものと云うこともあってか、それが不思議なライブ感となっているように感じました。
また、入門と題されていますが、語られていることは、

何故、空手を学ぶのか

という、ともすれば稽古をするうちに見失ってしまう根源的なテーマについてであり、先生ご自身が時に迷う姿を赤裸々に明かし、その上で“共に目指すもの”とされていることが、流派を越え、時代を超え、空手だけではなく、いま武術を学ぶ我々に迫ってくるのだと思います。
改めてそうした本の再販に関われたことを、関係諸氏に心から感謝致します。

こちらは現在全国書店、アマゾンなどで発売です。

 

単行本: 183ページ(上製本)
定価:3,000円(税別)
出版社: 株式会社 日貿出版社
言語: 日本語
ISBN-13: 978-4817060198

 

江上 茂(Shigeru Egami
大正元(1912)年、福岡県に生まれる。昭和6(1931)年、早稲田大学に入学と同時に空手研究会に入会し、部創立に寄与する。在学時より松濤館に入門して松濤・船越義珍に師事し、空手道の修行に励む。昭和13(1938)年、松濤館段級位審査員となる。

その後、陸軍中野学校の武道教官として招聘される。第二次世界大戦後しばらくして、船越義珍の師範代となり、早稲田大学空手部監督、同大正課体育講師を勤めた。その後、学習院、東邦、中央など、各大学の師範を歴任する。また、東急道場、富士通、日本ビクター、都庁など、各実業団空手部の指導と国内各地方支部の育成を行う。さらに、海外にも支部を作って斯道の普及に努め、現在数多くの門下生が世界各地で活躍している。

昭和50(1975)年、師匠船越義珍翁(昭和32(1957)年没)の遺言に従い、廣西元信理事長らと共に、戦災で焼失した日本空手道松濤會本部道場・松濤館を東京芝浦(現在は東京菊川に移転)に再建し、同時にその館長に推挙される。

昭和56(1981)年1月8日没。法名松濤院釋茂勲遊行居士。

Web Site:日本空手道松濤會

 

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