コ2【kotsu】インフォメーション
ひもトレ祭で見えてきた、
さらに広がる“ひも”の可能性!
文・写真●コ2編集部
「ひも一本で体が楽になる!」と、雑誌メディアでさまざまにとりあげられているヒモトレ。その魅力は日常生活はもちろん介護の現場まで、ますます注目を集めている。
そのヒモトレの更なる使い方や活用法を関係者が一堂に会して発表する、「ひもトレ祭」が4月2日、東京・ティアラこうとうで行われた。
150人近い人が集まった会場では、実際に介護の現場での活用方法が具体的に紹介されたほか、ヒモトレとともに注目を集めている「脱ゴム紐」についても解説された。
いずれの先生も実際に自分が活躍されている治療院や教室、デイサービス、養護学校など“実際の現場”でヒモトレがどのように使われ、どんな効果があるのかを中心に写真や動画などを使って説明されていることもあり、非常に説得力に富んだものとなった。なかでも香川県の養護学校で教員を務められている藤田五郎先生が麻痺を持った生徒にヒモトレを試みたところ、見違えるほど動きがスムーズになる動画には会場からどよめきが起こったのが印象的だ。また浜島先生からは認知症の女性にヒモトレを紹介したところ、症状自体が徐々に改善された事例が紹介され、写真を見ても最初は無表情だった顔に段々と表情が戻る様子にも驚きの声が上がっていた。
「脱ゴム紐」では、浜島先生による解説や、ゴム紐を使わない“素肌寝”用のシーツを使った実際の寝間着も紹介された他、武術研究者・甲野善紀先生による実体験をともなうゴムが体に与える影響などが語られ、ある意味で“現代病”の要因の一つにゴム紐があることが分かると共に、改めてゴム紐と対になる存在としてヒモトレに秘められた可能性を感じさせられた。
閉会の結びに際して、ヒモトレ考案者の小関勲先生から、「ヒモトレの展開は想像以上で僕自身日々色々な活用法を知って驚いています。シンプルだから誰でもできて、自分にあった使い方を見つけられるのがオープンソース性が魅力だと思います」と、挨拶があり、そのフラット考え方こそが他の健康法やエクササイズとは違う、スポーツから日常生活、介護へと水平方向へのひろがりを生んでいるのだと感じられた。
ヒモトレ祭りについての小関先生のツイートまとめ。
ひもトレ祭、2日目のトップバッターとして登場頂きましたバランスからだ塾塾長の安田さん、漫談師を思わせる語り口で場を和ませながらも、子供達の能力の引き出し方やポイントをお伝え頂きました。またヒモパンに続き新たなヒモトレも加わり、甲野先生の生の気づきを含めて検証の楽しみが増えました。 pic.twitter.com/ed7w45B8YI
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
次に京のひも魔神こと辻敦志院長。治療家からみた評価の仕方や問題へのアプローチの仕方、手技や方法に囚われない新たな視点を見せ頂きました。タスキがけのバリエーションの豊富さを知るだけでも、新たな身体言語を習得したようなもの。自分の心地よさを基準に毎回新鮮にお試し頂ければ幸いです。 pic.twitter.com/1nU4srFQlB
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
安田塾長と辻院長をヤクザとヤンキーと評してよりスマートに登壇された理学療法士の中西眞先生からは(笑)、母親と赤ちゃんのスキンシップや一体となることで見えてくる母性の本能力など、女性側からのアプローチをご紹介頂き、ヒモトレに代わり触れることでの評価や応用を知的に説明頂きました。 pic.twitter.com/VLWlFFViTe
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
一部の大トリ浜島院長の症例は多くの方々にご覧いただきたかったもの。高齢で寝たきりの方の劇的な変化は会場内から多くのどよめきや微笑ましい笑いがいくつも起こった。言葉を羅列すれば奇跡的な事例だが、意識以前の身体にどのように接すれば良いかを少なからず感じ取って頂けたのではないかと思う→ pic.twitter.com/X2Se5DqZle
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
→それも浜島院長の類稀な好奇心があってのことで、今後ともゴム紐症候群や素肌寝の研究とともに活躍を期待したい。また、近いうちに浜島院長の症例を紹介する機会を設けたいと考えてますのでお楽しみに。 pic.twitter.com/HrG2M4jbzS
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
2部の前半は善通寺養護学校の藤田先生。浜島先生の症例と同様沢山の方々にご覧頂きたかった内容。肢体不自由児とされる子供達や半身麻痺の子供達の変化、ひきこもり青年のバランスボード上での皿回しには自然と拍手が起こった。ヒモトレはその人の可能性を前提に考えたものだが、→ pic.twitter.com/lqBCTPmE9n
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
→本来、指導者と言われる人達や私たち一人一人がそれを知る必要があり、それを信じる為の試みをどんな形であれして行く必要性を感じで頂けたと思います。まずは自分のカラダからであり、ヒモトレは導入として取り組みやすいツールなので、多くの方々のキッカケにして頂ければと思います。 pic.twitter.com/Z50Saio3O2
— 小関勲 (@130koseki) April 3, 2017
ひもトレ祭 第三回ヒモトレから観る身体の可能性は無事閉幕しました。ひもをゆるく巻くだけ、ひもをかけてただ動くだけのシンプルな所から、様々な現場から見えてくる広く奥深い世界をご覧頂けたのではないかと思います。参加者、講師、スタッフの皆さんには主催者として改めて御礼申し上げます。 pic.twitter.com/cdfXcXZFr7
— 小関勲 (@130koseki) April 2, 2017
【ヒモトレ書籍情報】
現在、『新装改訂版 ヒモトレ』(小関勲 著、ウメチギリ イラスト(ちぎり絵))、『ヒモトレ革命』(小関勲、甲野善紀 共著)を出版している日貿出版社では、5月中旬を目指してヒモトレの最新刊『DVD付き ヒモトレ入門』を制作中です。今回はヒモトレ初となるDVDを付けることで、さらに分かりやすくヒモトレの魅力を伝えるものとなりますのでご期待ください!
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