人生、無刀捕
第六回「無刀捕」
お答え●初見良昭
取材・構成●藤田竜太
虚実転換、変幻自在、行雲流水、奇想天外、千変万化、円転滑脱……。
発想法、考え方こそが、最大の武器と言われる武神館の初見良昭先生。そんな初見先生に、人生の切所を切る抜けるための、さまざまな知恵を授けていただくというのが、本連載の狙い。
ときに脱線、煙に巻かれたり、はぐらかされてしまうこともあるかもしれないが、それこそまさに、初見先生の口伝、心伝。
姿勢を正して、初見先生の幽玄の世界に足を踏み入れてみようではないか。
「無刀捕とは何ですか」
これまで伺ってきたように、初見先生の武道人生は、42年周期で、次のステージに進んでいる。
第一期は、師匠の高松先生がお亡くなりになった42歳まで。
第二期は、高松先生から教わったことを、一通り弟子たちに伝えきったという84歳。
そして、第三期に入った現在は、本連載のタイトルでもある「無刀捕」の極意を、弟子たちに体解体得させようと、日々道場に出て、指導に当たられている。
今回は、その「無刀捕」について、少し掘り下げた話を伺ってみた。
初見先生のお答え
無刀捕ね。このところ、私が「無刀捕」「無刀捕」と無刀捕を強調するのは、無刀捕の要となる(相手も自分も)コントロールする理合いがわからないと、けっきょく武道そのものがわかったとはいえないからなんですよ。神心神眼、肝心要の空間でのつなぎ結び方、要の生命力。
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