コ2イベントプレ企画連載 亮さんともっさんの往復書簡01

| 山上亮、山本加世

8月25日に初めてのコラボ企画を行う、山上亮さん(整体ボディワーカー。以下、亮さん)と、山本加世さん(NPO法人mama’s hug理事長。以下、もっさん)。

本イベントを記念してのプレ企画として、お二人の往復書簡が始まります。

今回のイベントのテーマになぜ、「“慈しみ”からはじまる保健体育」とつけたのか? なぜこの企画をするの? など、ここでしか聞けないお話が続々と登場します。

イベントの予習にも、お二人の人となりを知るのにも、ぜひどうぞ。

 

コ2イベントプレ企画連載

亮さんともっさんの往復書簡

01 亮さんから→もっさんへ 「二人の出逢いと、コラボ企画ができるまで」

山上 亮
写真コ2編集部

 

もっさんとの出逢い

もっさん、こんにちは。山上です。いよいよ往復書簡が始まりましたね。

考えてみれば、以前システマインストラクターの北川貴英さんとは往復書簡や、コ2連載「親子体育をかんがえる」を行ないましたけれども、異性の方と書簡のやり取りをするなんて人生初めてかも知れません……。緊張しますね!(笑)

思えばもっさんとのご縁は、8年以上前にとあるベビーマッサージを行なっている団体で初めてお会いして以来ですが、それ以来、もっさんの活動拠点である小田原のママズハグさんに講座で呼んでいただいたり、育児雑誌『クーヨン』(クレヨンハウス刊)の誌面上などでも数ページ隔ててご一緒させていただいたりと、いろんな形で関わらせていただいていますね。

山上 亮さん

それで今回往復書簡を始めたのは、この夏に行なうイベント「自分も人もすきになるタッチvol.1〜“慈しみ”からはじまる保健体育」のためなわけですけれども、まず初めにこの書簡を読んでくださる皆さんのために、どうしてそんな企画を行なうことになったのかなど、ちょっとその経緯的なことをお話ししようかと思います。

 

子育ての悩みは夫婦の悩みに通ず

私は「整体ボディワーカー」という肩書きを名乗って、ふだんあちこちで「整体的子育て講座」などを行なっていますが、講座に参加される子育て中の皆さん(おもにお母さん方が多いですが)から、いろいろなご質問やご相談を受けます。内容としては、だいたいお子さんの健康のことや育て方についての相談がほとんどですかね。

それで私の講座は、お子さん同伴での講座となることが多いので、皆さんが参加しやすいように時間も午前中に設定して、講座が終わったらそのままみんなでお昼を食べるというような形式がよくあって、講座の後もみんなでご飯を食べながら雑談のようにしゃべったりすることがよくあります。

そうすると、そこでもいろんな話や質問や相談が出てきたりもするのですが、今度はご自身の悩み事であったり、夫婦関係のことであったり、親戚関係のことであったりと、また相談の毛色が変わってくるんですよね。

子どもの相談の時ももちろん皆さん一生懸命なのですが、この時の相談もまた皆さん結構一生懸命で、しかもその相談者の話を聞いている聴衆の皆さんの顔がもう、とっても一生懸命なんですよね。人によってはウンウン頷いちゃったりしている(笑)。

私の講座の参加者はほとんどがお母さんでして、ごく稀にきわめて特異な個体として1%くらい男性がいることもありますが、だいたい男性は私一人というパターンが多いので、話が夫婦のことになって「ウチの旦那が……」とかいうことになると、私もとても肩身が狭くって……(笑)。

「先生!どう思います?!」なんてこっちに話を振られちゃうと、もうその場にいる唯一の男として、妻と夫のどっちの味方して良いのやらアワアワしちゃうんですけど、とにかく毎回、その場で必死に笑点の大喜利みたいに上手い落としどころを考えて、お答えしたりしているんです(笑)。

それで、いつも思うんですけど、子育ての悩みって子ども自身のさまざまな性格や挙動や健康などももちろんそうなんですけど、その悩みに対する話の出来なさとか、理解してもらえなさとか、そういった親御さん自身の悩みも大きいんだと思うんです。

そのためには価値観のあった人たちとのコミュニティーを作って、その中で悩み事を相談したり、助け合ったりしながら、いろんな事を共有していくということが、とても大切になっていきますよね。

とくに一番身近なパートナーである夫婦という関係において、子育ての悩み事に関して共有したり、対話をしたりということが何より大切になるわけです。

 

マイケル・ムーア監督に性教育の真髄を学ぶ!?

ところが先ほどのように、まさにこの夫婦の対話、男女の対話というところが、ものすごく大きな課題を背負っていて、良い形で対話ができていたり、パートナーシップが築けていたりということが、なかなか難しい。

男と女の間に深い深い溝がある(笑)。

それで、あちこちで子育て講座をやって、皆さんの相談を受けながら最近とみに思っていることは、夫婦がきちんと対話して、きちんと向き合うことができたら、子育ての悩みの8割くらいはそれだけで解決しちゃうんじゃないかっていうことなんです。

それは両親が変わるから子どもが変わるということもあるだろうし、ともに悩み考えてくれるパートナーがいるということで、その安心感や信頼感から、あまり大きな悩み事として、自分自身の意識に前景化しなくなるということもあるかもしれない。

それで「じゃあ、どうやったら男と女がもっときちんと対話できるようになるんだろう?」とここ最近ずっと考えていたんですけど、そんなときに『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2016年)』っていう映画を観たんです。

この映画は「アメリカ人であるマイケル・ムーアが世界各国に侵略し、そこで行なわれている素晴らしい試みを、アメリカの発展のために持って帰る」という、マイケル・ムーア監督らしいアイロニーの効いた映画で、その中でフランスの学校で行なわれている性教育の場面があったんです。

女性の先生でしたが、性教育の授業で子どもたちに「愛」について語っていたんですね。誰かをとても大切に思うこと。そしてその人とともに気持ち良い感覚を共有したいこと。そんなところから性教育を語っていたんです。

それを見て私は「そうだよね~!」と思ったんですよね。「性教育ってふつうそこから始まるよね~!」って。

 

なんかヘン? 日本の性教育

なんで日本の性教育は、いきなり「おしべ」だとか「めしべ」だとか「月経」だとか「射精」だとか、そんなところから始まるんだ?ってすごい疑問に思っちゃったんです。

本来の性教育って、「男女がお互いに尊重し、妊娠、出産、そして育児をともに行なっていくためのパートナーシップを築く」ということを教える教育なんじゃないかと思うんですよ。つまり男女がきちんと対話のできるようにする、その教育。

私も子育て講座を通じて、子どもを育てるということに向き合っていたら、夫婦の対話、男女の対話というところに来て、そこからさらに性教育というところまで来てしまったわけですけど、そうしたらもっさんはすでに学校などで性教育についての授業を行なうなど、実践として取り組んでいらっしゃったんですよね。

それで、「やっぱり夫婦の問題は、性教育っていうところから取り組まなきゃいけませんね~」とか話をして盛り上がっていたら、そのまんまそのテーマでコラボ企画をやることになってしまった、と(笑)。

 

○もっさんへの、質問です!

それで最初にもっさんに伺っておきたいんですが、

もっさんが性教育に取り組み始めたきっかけとか、学校での実践を通して感じたことなど、そのあたりのことをぜひ聞いてみたい!

ので、ぜひお返事よろしくお願いいたします。


【イベント告知】
2018年08月25日(土) 13:30〜16:30に、
山上亮さんと山本加世さんによるトークイベント「自分も人もすきになるタッチvol.1」が開催されます。詳細やお申し込みはこちらから↓

イベントページ「「自分も人もすきになるタッチvol.1〜 “慈しみ”からはじまる保健体育」開催!」

ふるってご参加ください!

(第1回 了)

 

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–Profile–

山本加世さん

山本 加世(Kayo Yamamoto
就職後、食べ物に関わる仕事がしたいと一念発起、フードコーディネーターとなる。結婚、出産を経てタッチの大切さを普及すべく、ベビーマッサージのインストラクターに。2006年にNPO法人mama’s hugを設立し、 「100の言葉よりhug」をモットーに、心と身体の知能、脳科学、皮膚科学心理術に基づく【Touch学】を提唱する。2013年にはボストン校を開校。ベビー・キッズ・ガクセイ・オトナ・マタニティといった世代別の講座を開講し、インストラクターを養成している。月刊クーヨンをはじめ、取材多数。

Web site NPO法人mama’s hug(ママズハグ)

 

 

山上亮さん

山上亮(Ryo Yamakami
整体ボディワーカー。野口整体とシュタイナー教育の観点から、人が元気に暮らしていける「身体技法」と「生活様式」を研究。整体個人指導、子育て講座、精神障碍者のボディワークなど、はばひろく活躍中。

著書
『子どものこころに触れる整体的子育て(クレヨンハウス)』
『整体的子育て2 わが子にできる手当て編(クレヨンハウス)』
『子どものしぐさはメッセージ(クレヨンハウス)』
『じぶんの学びの見つけ方(共著、フィルムアート社)』

山上 亮FBページ:https://www.facebook.com/yamakamiryo/