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ロシアン武術「システマ」の公認インストラクターである、北川貴英氏が書き下ろしで語る、私的なシステマについての備忘録。第九回目の今回は、先日来日を果たしたシステマ創始者ミカエルと、コ2【kotsu】ではお馴染みの藤田一照先生との対談の模様をお届けします。
システマ随想
第九回 「対談 ミカエル×藤田一照 禅僧の目に映ったシステマ」
進行・構成●北川貴英
通訳●堀口大樹
日時●2016年4月17日
場所●荒川スポーツセンター
閉ざされた領域
北川貴英(以下、北川) 一照さんはミカエルのセミナーへの参加は二度目になりますが、いかがでしたでしょうか?
藤田一照(以下、一照) 普段から真摯に稽古をされている方々を差し置いて、ミカエル師とお話しさせていただくのは非常に恐縮なのですが、せっかくの機会なのでご指導頂ければと思います。
セミナーでは色々な練習をしましたが、前回と通じて思ったのは、一つのことをいろいろな表現の仕方で、仰られているような気がするということ。たくさん色々なことをやっても、それぞれ異なるのではなく、なにか共通した一つの教えがあるのではないかと。
でも、その一つがなかなかつかめない。
目に見える形に目がいってしまうので、大事なことがなかなか身体でつかめない感じがするのです。これは非常に面白いと同時に、一体何なんだろうというある種のもどかしさもまた感じます。こういう感じ方について、ミカエルさんはどう思われますか?
ミカエル・リャブコ(以下、ミカエル) まず二度にわたってセミナーにご参加いただけたことを、たいへん光栄に思います。今回は二回目ということで、前回より深くシステマを見ていただいたように思います。
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