人生、無刀捕
第三回「修業時代」
お答え●初見良昭
取材・構成●藤田竜太
虚実転換、変幻自在、行雲流水、奇想天外、千変万化、円転滑脱……。
発想法、考え方こそが、最大の武器と言われる武神館の初見良昭先生。そんな初見先生に、人生の切所を切る抜けるための、さまざまな知恵を授けていただくというのが、本連載の狙い。
ときに脱線、煙に巻かれたり、はぐらかされてしまうこともあるかもしれないが、それこそまさに、初見先生の口伝、心伝。
姿勢を正して、初見先生の幽玄の世界に足を踏み入れてみようではないか。
「修業時代のお話を伺わせてください」
高松壽嗣(たかまつ としつぐ)先生がご存命の間、15年間にわたり、毎週末、片道12時間以上の時間をかけて、千葉県野田市から、奈良県の橿原まで通われていた。初見先生。
いつも香を薫じていると、いつの間にか、その部屋やそこにいる人にまで、香りが移るように、すぐれた師匠のそばで学んでいると、気がつかないうちに、師匠の精神や行いが弟子の心の奥底まで影響を与え、やがて弟子は師匠に似てくる。
仏教では、このことを「熏習(くんじゅう)」と言う。
初見先生が、高松先生から「熏習」されたのはどういったところなのか。
その一端を知るべく、初見先生の修行時代のエピソードを、少しだけ披露していただけないか、お願いしてみた。
初見先生のお答え
私の橿原での修行時代の話ですか? いいですよ。
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