コ2【kotsu】インフォメーション
新刊『龍村式指ヨガ 脳と身体のセルフケア』&『ミトコンドリア“腸”健康法』W刊行記念
出版イベント@八重洲ブックセンター開催!
文・写真●コ2編集部
ミトコンドリアが結んだ縁
対談はまず、長沼氏からフランシスコ・ザビエルの書簡にある、
「日本人は自分等が飼う家畜を屠殺することもせず、また食べもしない。彼らは時々、魚を食膳に供し、米や麦を食べるがそれも少量である。但し、彼らが食べる野菜は豊富にあり、またわずかではあるが、いろいろな果物もある。それでいて、この土地の人々は不思議なほどの達者な身体をもっており、稀な高齢に達する者も多数いる。従って、たとい口腹が満足しなくとも、私達の体質は僅少な食物によって、いかに健康に保つことのできるものであるかは、日本人に明らかに顕れている。」
という言葉が紹介され、かつての日本人の食に対する意識が、単なる栄養補給ではなく体との関係の上に成り立っていることが説明されました。その上で科学的知見からミトコンドリアという、独自のDNAを今も持つ細菌が寄生することにより、生き物として爆発的な進化を遂げるとともに、そこに我々の生命活動を支える核があることが解説されました。
一方の龍村氏は、もともとミトコンドリアの重要性に着目していたこともあり、今回の対談が企画されたのですが、今回の長沼氏の本と説明は感覚的に感じていたことを裏付け内容で大いに納得された様子でした。その上でご自身が指導されているヨガと瞑想で重要な呼吸とミトコンドリアの関係について長沼氏に質問され、研究者と実践者による問答は互いに痒いところに手が届く感じで、聞いていて知的好奇心がくすぐられるものでした。
また講座では実際に龍村先生が指導される指ヨガや呼吸法、瞑想法の指導も行われ、指ヨガでは中指を何度か捻るだけで、見る間に首の動きが変わることに、会場から驚きの声が上がりました。
コ2編集部的に特に印象的だったのは、細胞の集合体である人間を、人間たらしめているプラーナ(生命力)についてのお話で、“すべてが関係性によって成り立っている”というお話で、このあたりはこれを切っ掛けにじっくり解き明かして頂きたいところです。
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この対談の模様は、コ2でご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
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–Profile–
●龍村 修 (Osamu Tatsumura)・ヨガ指導者
1948年、兵庫県生まれ。神奈川県秦野市在住。1972年、早稲田大学文学部卒。学生時代の演劇活動の中でヨガに出会い、1973年に求道ヨガの世界的権威・沖正弘導師に入門、内弟子になる。導師に同行し世界10数ヵ国以上でヨガ指導を経験。1985年導師没後、沖ヨガ修道場長就任を経て、1994年4月に独立、龍村ヨガ研究所を開設。国内外でヨガの指導に従事。ヨガや東洋伝統の英知を活用する心身づくりを提唱している。現在、龍村ヨガ研究所所長、国際総合生活ヨガ研修会主宰、NPO法人日本YOGA連盟副理事長、NPO法人沖ヨガ協会理事長、一般社団法人手のひらセルフケア協会理事長。主な著書に、『龍村式指ヨガ健康法』『龍村式ゆがみ解消法』『眼ヨガ』『龍村式耳ヨガ健康法』などがある。
Web Site:龍村ヨガ研究所