山上亮さん(整体ボディワーカー。以下、亮さん)と、山本加世さん(NPO法人mama ‘s hug理事長。以下、もっさん)のコラボイベントが8月25日に好評のうちに終了しました。
イベントを終えて、お二人からの感想が届きました。まずは山上さんのお手紙から紹介します。
手応え十分だったこの企画。これからにつながるお話もいただきました!
コ2イベントプレ企画連載
亮さんともっさんの往復書簡
07 亮さんから→もっさんへ 「イベントを終えて:対話のお稽古を続けていきましょう!」
文●山上亮
写真●コ2編集部
もっさん、コラボ講座も無事に終わりましたね。
お疲れさまでした&愉しい時間をありがとうございました!
少人数の講座でしたが、むしろその密度の濃さが「男女の性を考える」というテーマにはちょうど合っていたかもしれませんね。
もっさんが実際に学校で行なっていた性教育の模擬授業のような進行も、とても参考になりました。
これからますます多様性に富んでいく現代、異なる性、異なる文化、異なる人種、異なる言葉、異なる価値観、異なる宗教と出会い、また付き合い、そして共に生きていくということが、どんどん増えていくことでしょう。
そうなってくるとますますコミュニケーションの作法というか基本の型というものが必要になってくると思います。
講座の中でも話が出てきましたが、結局「きちんと向き合って対話をする」ということの練習が、私たちにはもう少し必要なんだと思います。対話のお稽古のようなもの。
それは性の話に限ったことではありませんが、でも性教育の一番初歩にあることなんだと思います。
今回は時間がなかったので、いろいろなワークはできませんでしたが、男女のコミュニケーションのレッスンとして「見つめる」「話す/聴く」「触れる」という三種類のパターンを私は今回考えていました。
それらの行為は、人が誰かを好きになったり愛したりしたときに、自然にもっとも欲求の高まる行為であり、その逆、「目を見ない」「話を聞かない、しゃべらない」「タッチしない」というのは、ディスコミュニケーションの最たるものです。
ところがきっと多くの夫婦がそういう方向に進んで行ってしまうんですよね。「なんでだろう?」って考えてみるとやっぱりただ単に対話が下手くそなんですよ。きっと。
だから練習をしていく必要がある。
「ディベート」じゃなくって、そのもっと手前の「コミュニケーション」を。
今回の往復書簡からコラボ対談に至るまでの過程で、私自身、その課題をもっともっと切実に考えるようになりました。
またぜひぜひもっさんといろいろお話ししていきたいです!
また何かやりましょうね!
(第7回 了)
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–Profile–
●山本 加世(Kayo Yamamoto)
就職後、食べ物に関わる仕事がしたいと一念発起、フードコーディネーターとなる。結婚、出産を経てタッチの大切さを普及すべく、ベビーマッサージのインストラクターに。2006年にNPO法人mama’s hugを設立し、 「100の言葉よりhug」をモットーに、心と身体の知能、脳科学、皮膚科学心理術に基づく【Touch学】を提唱する。2013年にはボストン校を開校。ベビー・キッズ・ガクセイ・オトナ・マタニティといった世代別の講座を開講し、インストラクターを養成している。月刊クーヨンをはじめ、取材多数。
Web site NPO法人mama’s hug(ママズハグ)