リーキーガット症候群解消法 第11回 リーキーガットの主犯格

| 松原秀樹

“腸漏れ”が病気をつくる

リーキーガット症候群解消法

第11回 リーキーガットの主犯格

体質研究所主宰 松原秀樹
構成近藤友暁

 

リーキーガットイメージ03

 

小麦のタンパク質「グルテン」が含まれていない食品を「グルテンフリー」といいますが、最近では「レクチンフリー」という表現が使われはじめています。

「レクチン」とは「血球凝集素」と呼ばれるタンパク質の総称で、グルテンもレクチンの一種です。

本連載では、リーキーガットの原因成分の代表格として「グルテン」を取り上げてきましたが、今回はグルテンを含む「レクチン」の毒性について解説をします

「レクチン」は植物の毒

レクチンは、植物が鳥や虫に食べられることを防ぐために作り出す「毒」です。

植物は、何者かに食べられそうになっても、戦うことも逃げることもできません。そこで植物がとった生存戦略が、「毒を作って、食べた動物が死ぬようにする」ということでした。

食べてすぐに殺せなくても、まず胃腸を弱らせて食べる量を減らさせ、消化力を低下させることで栄養失調にさせて、生命力を弱くしていくのです。また、免疫異常を起こさせて、関節や脳神経系にダメージを与えれば動けなくなります。そうすれば、植物が繁茂できるわけです。

植物にとっては、とりわけ子孫を残すための種子や、発芽した芽は、絶対に食べられたくはないでしょう。ですから、種子の胚の部分にレクチンが多く含まれていて、発芽したときにレクチン量が最大になります

米国カリフォルニアのインターナショナル心肺研究所所長の心臓外科医、スティーブン・ガンドリー医師は、

「健康的と考えられてきた野菜中心の食事を何十年も実践し、ファーストフードを避け、全粒穀物や低脂肪の乳製品を食べて、毎日ジムで有酸素運動を行なってきたにもかかわらず、肥満、高血圧、偏頭痛、関節炎、高脂血症、インスリン抵抗性などに悩まされることになった」

と、著書『プラント・パラドックス』(邦訳『食のパラドックス』翔泳社)で告白しています。そして、その原因を探求した結果、体調不良の根本原因がレクチンにあることを突き止めました。

ガンドリー医師自身もレクチンを除去することで健康体を取り戻し、患者さんにもレクチンを控える食生活を指導して、多くの人たちの病状を回復させています

以下に、『プラント・パラドックス』の一部を引用します。

 硬い殻の代わりに、裸の種子は捕食者を弱らせ、麻痺させるか病気にさせる毒を1種類以上含んでいる。それによって、植物を二度と食べないように懲らしめるのだ。その一つが、ミネラルの吸収を妨げる抗栄養素であるフィチン酸塩だ。ほかにも、消化酵素の働きを阻害して捕食者を殺傷させるトリプシン・インヒビター※、そして腸壁バリアを傷つけてリーキーガットを引きおこすレクチンなどがある。全粒穀物にはこれらの防御成分3種すべてを、繊維質の殻や外皮(ふすま)に含んでいる。(これは「全粒穀物が身体に良いという考え」は大間違いである理由の一つにすぎない。)
ほかにも植物が捕食を免れるために作る防衛物質に、苦味のソラニンがあり、ナス科植物の茎や葉に含まれる。料理によく使われるトマトやジャガイモ、ナス、胡椒といったナス科植物が、炎症を強く引きおこすことはご存知だろう。(1)

※訳注:トリプシンは、膵液に含まれるタンパク質分解酵素。インヒビターは阻害剤。トリプシン・インヒビターは、腸内でトリプシンに結合してその働きを失わせ、タンパク質の消化吸収を悪くする。大豆に含まれる有害成分の一つで、膵臓を肥大させる作用もある。

(1)Steven R. Gundry, MD, “The Plant Paradox” (Harper Wave): 11-12

レクチンで免疫が狂ってしまう仕組み

レクチンは血球凝集素と呼ばれる粘着性の高いタンパク質で、細胞同士をくっ付けてしまう性質があります。赤血球が凝集してしまうのもそのためです。

レクチンは、赤血球以外にも体内の様々な細胞にくっつきます。レクチンは人間の身体にとって異種タンパクですから、免疫細胞にとっては攻撃対象であり、「抗体」が作られます。抗体が作られると「レクチンが結合した組織も一緒に攻撃される」ため、身体のあらゆる箇所に問題が起こります

これが自己免疫疾患の原因の1つであると考えられています。自己免疫性疾患は、身体を外敵から守るはずの免疫が、自分の身体の一部を敵とみなして永続的に炎症をおこす病気です。

たとえば、レクチンが大腸の粘膜に結合することで、大腸が免疫の攻撃ターゲットになってしまいます。すると、潰瘍性大腸炎やクローン病になると考えられます。どちらも自己免疫疾患の一種で、治療法がない難病とされています。

他にも、次のような症状につながると考えられています。

  • 関節の軟骨にレクチンが結合すれば、関節が免疫の攻撃ターゲットになり、関節炎がおきる。
  • 甲状腺にレクチンが結合すれば、甲状腺が免疫の攻撃ターゲットになり、甲状腺腫(バセドウ病)になる。
  • 神経にレクチンが結合すれば、神経組織が免疫の攻撃ターゲットになり、多発性硬化症になる。
  • 血管壁にレクチンが結合すれば、全身の血管が免疫の攻撃ターゲットになり、エリテマトーデス(全身の皮膚、血管、関節、内臓におきる慢性・炎症性の自己免疫疾患)になる。
リーキーガット11イメージ
レクチンが人体に及ぼすと考えられている影響の一例。身体の様々な細胞に付き、免疫細胞の攻撃対象になることで、自己免疫疾患になるという研究がある。また、リーキーガットにともなって脳にまでダメージを与えると考えられている。

 

レクチンは脳にもダメージを与える

レクチンが脳にもダメージを与えることが分かっています。

レクチンの一種であるグルテンは、グルテニンとグリアジンに分解されて吸収されます。すると血液中に「抗グリアジン抗体」ができます。抗グリアジン抗体は、血流によって脳に運ばれ、脳内のオピオイド受容体に結合し、快感をもたらします(オピオイド=麻薬成分)。すると、脳に軽度の炎症(慢性炎症)がおきて、頭痛や頭重、うつなどが生じるのです。

最近、「レクチンは血流によって脳に入るほか、迷走神経を介しても脳に入りこみ、中脳の黒質に溜まっていく」ことが発見されました。(2)

迷走神経は、自律神経の一種である副交感神経で、脳からの指令(アセチルコリン)を内臓に伝える神経として知られています。ところが、脳から内臓への神経伝達は迷走神経のわずか10%にすぎず、残りの90%は内臓から脳へ情報を伝えているのです。

迷走神経を介して脳に入り込んだレクチンは、シアル酸に結合します。シアル酸は、腸や脳、関節、体液や血管壁などに含まれる(糖鎖の先端部にある)糖分子です。レクチンがシアル酸に結合すると、神経の伝達が悪くなります。その結果、頭痛や頭重、ブレインフォグ(頭に霧がかかったような状態)、やる気が出ない、集中できない、物忘れが激しいなどといった症状がおきるのです。

さらに中脳の黒質は脳の制御中心で、ここを損なうとパーキンソン病になります。パーキンソン病は、ドーパミンが分泌されなくなることで手足が震えたり、歩行が困難になったりして、ついには身体を自由に動かすことができなくなる病気です。

1960年代から1970年代にかけて潰瘍の治療のために「迷走神経遮断術を受けた患者は、同年代の人に比べて、パーキンソン病の発症率が40%少なかった」という研究報告があります。(3)

これは迷走神経を遮断することで脳に入り込むレクチンが減って、パーキンソン病の発症率が下がったと考えられます。

ガンドリー医師は著書『プラント・パラドックス』のなかで、「菜食主義者にパーキンソン病患者が多いのは、レクチンの摂取量が多いからだろう」と書かれています。

(2)Zheng et al. 2016. “Dietary plant lectins appear to be transported from the gut to gain access to and alter dopaminergic neurons of Caenorhabditis elegans, a potential etiology of Parkinson’s disease.” Frontiers in Natrition 3: 7.

(3)Svensson et al. 2015. “Vagotomy and subsequent risk of Parkinson’s disease.” Annals of Neurology78(4): 522-529.

 

自閉症とリーキーガット

脳の異常に触れたついでに、自閉症についてもリーキーガットとの関連性を説明しておきましょう。

自閉症は長い間、脳の異常と考えられてきました。ところがカリフォルニア工科大学のイレイン・シャオ博士の研究から、「自閉症が腸の異常によっておきる」ことが明らかになっています。

シャオ博士は、自閉症モデルマウスを使った実験で、腸壁に隙間ができていることを確認し、血液中には「4EPS」という毒素が、正常マウスの80倍も多いことが分かりました。そして普通のマウスに4EPSを注射すると、コミュニケーション能力が著しく低下しました。4EPSは、腸内細菌が分泌した毒素です。腸内細菌の毒素が、リーキーガットになった腸から吸収されて自閉症になるわけです。つまり、腸の異常が脳を破壊するのです。

レクチンを多く含む食品

レクチンを多く含む食品をいくつか紹介します。

レクチンを含む食品①「豆・ナッツ」

レクチンをもっとも多く含む食品は、豆です。大豆であれ小豆であれ、インゲン豆であれ、ヒヨコ豆やレンズ豆であれ、豆類はすべてレクチンを大量に含んでいます

ですから、大豆の煮豆、豆腐、豆乳、キナコ、おから、大豆プロティンなどを常食していると、リーキーガットになりやすいのです。豆乳にキナコを混ぜて食べたり、食事替わりに大豆プロティンを摂ったりしていると、レクチンを過剰に摂取することになってしまいます。

また大豆には、「ゴイトリン」という甲状腺腫誘発物質も含まれています。ゴイトリンは、甲状腺ホルモンを作るために欠かせないヨードが甲状腺に取り込まれるのを強力に阻害します。そのため、甲状腺ホルモンを十分に作れなくなります。ですから大豆を多食していると、甲状腺機能低下症(橋本病)になりやすくなります。

甲状腺ホルモンはカロリーを熱に変えるホルモンで、全身のすべての細胞を活性化します。甲状腺ホルモンが不足すれば、体温が低下し、免疫力も低下し、筋力も弱くなり、やる気もなくなり、内臓の機能全般が低下します。

白インゲン由来のレクチンによる食中毒もおきています

2006年にあるテレビ局が放映した健康情報番組で、「白インゲン豆を約3分間炒った後に粉末化し、ご飯にまぶして食べる」というダイエット法が紹介されました。これを試した視聴者が下痢などを訴えて、放映された月の月末までに被害は965件、うち入院は104件にのぼりました。

豆のレクチンは、100℃、10分間の加熱で毒性が失われますが、中途半端に加熱すると、かえって毒性が増強してしまうのです。(注:すべてのレクチンが100℃10分で毒性が消失するわけではありません)

インゲン豆による中毒は、英国でも1976年から1989年にかけて、集団食中毒のかたちで25件、約100人発生したことがあります。水に浸しておいて柔らかくした豆を、そのままサラダに入れて食べていたというのが多く、4~5粒以上食べて、嘔吐や下痢などの症状が出たということです。

ナッツ類も、アーモンド、ヘーゼルナッツ、松の実、クコの実、ピーナツ、ヒマワリの種、カボチャの種などはレクチンが多く、とりわけカシューナッツはレクチンを豊富に含んでいます

いわゆる「ローストナッツ」は、150度から160度で加熱処理をしてありますので、レクチンは破壊されていると思われますが、ナッツ類に含まれる脂肪酸が完全に酸化しているはずなので、やはり食べ過ぎには注意が必要でしょう。

レクチンを多く含む食品②「玄米や雑穀」

米の胚芽には、大量のレクチンが含まれています。雑穀も同じで、トウモロコシをはじめ、キビや粟、全麦、キヌア(キノア)などにも大量のレクチンが含まれています。

玄米にはレクチンのほかにも、腸壁を傷つける成分がいくつか含まれています。

その一つが「サポニン」です。サポニンとは「シャボン」の意味で、界面活性作用があります。界面活性剤は、洗剤の成分です。糠で掃除すると油汚れがよく落ちるのは、油と水を溶かすサポニンが含まれているからです。

糠を多量に食べると、サポニンの界面活性作用によって腸壁が溶けてリーキーガットになってしまいます

サポニンは界面活性作用によって、粘膜に炎症を引きおこします。傷ついた胃腸壁からサポニンが吸収されると赤血球が破壊(溶血)されて、サポニン中毒がおきます。サポニン中毒の症状は、めまい、頭痛、寒気、心拍の異常、痙攣、昏睡などがあります。なお、サポニンは何時間加熱してもなくなりません。

また、糠には「不飽和脂肪酸」も含まれています。不飽和脂肪酸を加熱すると、酸化して「過酸化脂質」という猛毒になります。玄米を水に浸けておくと非常に臭くなるのも、あまり洗米しないで炊いたご飯が臭いのも、酸化した不飽和脂肪酸によるものです。酸化した脂質は細胞にとって毒で、腸壁を傷める大きな原因となります。

さらに、玄米には食物繊維も多く含まれています。過度の食物繊維は腸内ガスを発生させ、腸管を膨張させます。食物繊維は腸で消化されないため、腸液が大量に分泌されます。そのため腸内の水分量が増えて、腸がむくんだ状態になります。すると過剰な水分とガスによって、腸の働きが悪くなります。

玄米には、「レクチン・サポニン・過酸化脂質」が3点セットで含まれているので、糠は取り除いて食べるほうが安全です。

「頑固な便秘が、玄米を食べると便通が良くなる」という人もいますが、それは「レクチン・サポニン・過酸化脂質」によって大腸に炎症がおきて、下痢しているからです。玄米食による便通は下剤による作用と同じで、長く続けると、いずれ出なくなるでしょう。

白米は「レクチン・サポニン・過酸化脂質」を一切含まず、またガスも発生しない、もっとも腸にやさしい炭水化物なのです。

レクチンを多く含む食品③「全粒小麦」

小麦にはグルテンというタンパク質が含まれていて、グルテンが腸壁からゾヌリンを分泌させてリーキーガットを引きおこすことは、連載第2回でお伝えしましたが、グルテンもレクチンの一種です。

精白された小麦はグルテンだけですが、全粒粉にはグルテンよりもさらに危険なレクチンが含まれています。それはレクチンのなかでもっとも小さいWGAで、表皮(ふすま)に多く含まれています。WGAはWheat Germ Agglutininの略で、「小麦胚芽凝集素」といいます。

白い食パンはグルテンだけですが、全粒粉の食パンにはグルテンとWGAの両方が含まれているのです。ふすま入りのクッキーなども同様で、グルテンとWGAを両方摂ることになります。

WGAはリーキーガットを引きおこすだけでなく、非常に小さいため腸壁からも吸収されやすい性質があります。血液中に吸収されたWGAが関節の軟骨に結合すると、軟骨が免疫の攻撃ターゲットになってしまい、関節炎がおきます

レクチンを多く含む食品④「ナス科の植物」

「ナス科の植物」としては、ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、胡椒などがあります。

ナス科植物に含まれるレクチンは、「ソラニン」です。ソラニンは強力な毒性があるステロイドアルカロイドで、いくら加熱しても毒性はなくなりません

食中毒をおこす植物性食品のトップは、毎年決まってジャガイモです。ジャガイモもナス科で、その芽には「ソラニン」が多く含まれています。

したがってジャガイモの芽は、かなり大きく深く取り除くことが重要で、芽がたくさん出たジャガイモは、ソラニンが充満していますから丸ごと捨てたほうが安全です。

また、ジャガイモは光に当たるとソラニンが増えて、皮が緑色になります。皮が緑化したジャガイモはソラニンが充満していますから、これも捨てたほうが安全です。

ちなみに、ジャガイモは130℃以上に熱すると、ジャガイモに含まれるアスパラギンというアミノ酸が糖質と反応して、発ガン性の高い「アクリルアミド」というAGE(終末糖化産物)が生成されます。フライドポテトやポテトチップス、コロッケなどは、アクリルアミドが生成されやすい調理法です。

トマトの原種はソラニンが多くて、かつては食べると死んでしまうと恐れられていました。今日、トマトが食べられるようになったのは品種改良のおかげです。

しかし、トマトのヘタや茎にはソラニンがたくさん含まれていて、微量ですが皮や種にもソラニンが含まれています。

ナスにもソラニンが多く含まれて、関節炎を悪化させる食品として知られています。

「秋茄子は嫁に食わすな」という諺は、ナスを多食すると病弱になって、不妊の原因になったり、関節が悪くなって育児や家事や農作業ができなくなったりするという教訓でしょう。

レクチンを多く含む食品⑤「ウリ科の植物」

ウリ類も、レクチンが多く含まれています。キュウリ(胡瓜)、カボチャ(南瓜)、スイカ(西瓜)、トウガン(冬瓜)、ゴーヤ(苦瓜)と「瓜」がつくものはすべてウリの類です。

リーキーガット11イメージ02
レクチンが含まれる食品の例。身近な食品が多いことが分かる。身体に良いと言われる食品も、あまりに偏って摂取し続けると、かえってリーキーガットや自己免疫疾患などの原因になる恐れがある。これらの食品ばかりを食べていて、不調を感じていたら、食生活を見直すことも必要であろうと思われる。

レクチンを減らすには

レクチンが含まれる食品は、日常で食べる機会が多いので、すべてを避けて生活するのは難しいように思われるでしょう。

胃腸が丈夫であれば、レクチンを少々摂取しても生体の防御機構によって大きな被害を受けずにすむでしょう。しかし、胃腸が弱い人や体調が悪い方は、たとえ少量でも大きな弊害を被りますから、普段からレクチンの摂取をできるだけ控えることが肝腎です。

もし食べる場合は、調理によってレクチンを減らすことです。以下に、レクチンを減らす調理法をお伝えします。

さきに述べたように、レクチンがもっとも多く含まれているのは、豆類です。

この豆類のレクチンは、100℃、10分間の加熱でほとんど破壊できます。最新式の圧力調理器であれば、完全に破壊できます。

ただし、レクチンを破壊したからといって、豆をどれだけたくさん食べても問題ないというわけではありません。豆類に含まれている有害成分は、レクチンだけではないからです。

とくに大豆には、強力な甲状腺腫誘発物質である「ゴイトリン」や、炎症を悪化させる「リノール酸」、タンパク質の消化を妨げる「トリプシンインヒビター」などといった成分も含まれています

また、不溶性の食物繊維は腸内ガスを増やします。ですからレクチンを破壊したとしても、あまり多くは摂らないほうがよいでしょう。

もっとも安全な食べ方は、発酵させることです。味噌や醤油、納豆などは、発酵によってレクチンをはじめとする有害物質がほとんどなくなっています。

なお、豆腐はレクチンもサポニンも多く含まれているので、「ダイエットのために」と多量に摂取し続けることはお勧めできません。

玄米や小麦、大麦、オーツ麦、ライ麦、キノア(キヌア)など穀類に含まれるレクチンは、圧力調理器で加熱しても破壊できません。トウモロコシも同じです。

これらの穀類は、長時間、水に浸しておいても、レクチンを除去することはできません

穀類のレクチンを減らすには、発酵させることです。十分に発酵させてから、圧力調理器で加熱して食べれば、安全に食べられるでしょう。

ナス科やウリ科の野菜は、皮と種を取り除くことでレクチンを大幅に減らすことができます

イタリアでは伝統的に、トマトの皮と種を取り除いてトマトソースを作っています。トマトに関しては、イタリアを見習うべきでしょう。

ジャガイモはとくに注意が必要です。芽を取り除く場合は、広く深く大きめに取り除くことが重要です。そして芽がたくさん出たジャガイモや、皮が緑色に変色したジャガイモは、レクチン(ソラニン)が充満していますからやはり丸ごと捨てるべきです。

 

今回は、植物が自らを守るための毒である「レクチン」がリーキーガットの主犯格であることをお話ししました。すると、「野菜をたくさん食べるのがよい」という考え方が疑わしくなる方もいるでしょう。

そこで次回は、「野菜は本当に必要なのか?」というテーマでお話をしたいと思います。

〈第11回 了〉


リーキーガット講座のお知らせ

11月25日にリーキーガットのセミナーを行いますので、ご案内申し上げます。

欧米の腸に関する最新研究から、リーキーガットによる「腸の慢性炎症」が、アレルギーをはじめ、肥満や糖尿病、高血圧、痛風、偏頭痛やPMS、生理不順や不妊症、過敏性腸症候群、貧血や冷え性、リウマチなどといった様々な症状を引き起こすことが分かっています。

このセミナーで、リーキーガットについて分かりやすく解説します。慢性症状を本気で改善したい方、ぜひご参加ください。

日時:11月25日(日)13時半〜15時45分
場所:かどやホテル会議室(「新宿駅」西口〜徒歩3分)
受講料:2000円
定員:24名
※受付は、定員24名になり次第終了し、それ以降のお申込にはキャンセル待ちのご案内をメールします。

お申込は、以下のサイトの申込フォームからお願いします。
http://ur0.biz/MBEo
もし2名以上で参加される場合は、個別に申込フォームを送信してください。

連載を含む記事の更新情報は、メルマガFacebookでお知らせしています。
更新情報やイベント情報などのお知らせもありますので、
ぜひご登録または「いいね!」をお願いします。

–Profile–

松原秀樹先生

松原秀樹(Hideki Matsubara
アレルギー体質を改善するために、高校時代から様々な療法を試みる。48歳のとき自然免疫学応用食材で、40年間治らなかったアレルギー症状がわずか2ヶ月でほぼ消失した。さらに腸管免疫について調べていき、『リーキーガットが万病の根源』と知るに至る。

 合気術を活用した独自の施術を行なう傍ら、体質改善の食事指導、サプリメントやボディケア用品の開発も行なっている。

 体質研究所主宰。桜ヶ丘整体院院長。整体師。体質改善コンサルタント。米国ISNF認定サプリメントアドバイザー。合気道四段。

 著書に「お腹のぜい肉をなくす食事」(文芸社)「7つの秘訣で膝痛解消!」「肩甲骨をゆるめる!」(BABジャパン)「アレルギーは、皮膚と腸のバリアを強化すれば治る」(あかつき身体文学舎)など。「腰痛解消!神の手を持つ17人」(現代書林)に掲載。

Web site:体質改善コンサルタントの体質研究所

(当院のご案内の他、体質改善や健康情報についてクイズ形式で学べる「体質改善検定Ⓡ」も掲載しております。)