身体と動きの新法則
筋共鳴ストレッチ
第3回 「柔軟性に大事なもの」(後編)
文●扇谷孝太郎

前回は柔軟性向上のための基礎知識として、以下のことをご紹介しました。
1)本当の柔軟性は安定性とセットで開発していく
→ スタビライザーとモビライザーの役割分担を明確にする
2)ストレッチにおいて筋肉は引っ張って伸ばすのではない
→ 狙った筋肉がリラックスできるように脳の中の動作パターンのプログラムを書き換えていく
今回も引き続き基礎知識編です。柔軟性のための身体の法則を実践する上で前提となる情報なので、どうぞお付き合いください。
柔軟性のための基礎知識
【3】基礎知識:柔軟性には鼻呼吸
(1)人間だけが抱えた口呼吸の問題
前回、柔軟性の向上は脳の中の動作プログラムの修正、書き換えだとお伝えしました。そのための手段として非常に重要な要素が呼吸です。柔軟性トレーニングを行うときには、身体の動きと呼吸を連動させることが大切です。
ここで悩ましいのは、人間は他の哺乳類とは異なり簡単に口呼吸ができてしまうという点です。
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–Profile–

●坂本博美(Hiromi Sakamoto)
パーソナルトレーニングルームh.lab主催。
ダンサーとして活動する中、自分自身の怪我の悩みから脳や視覚から受け取るイメージと、実際に身体に起こっていることとのギャップに気がつき、ボディワークや生理学などについて学び始める。
現在は関東関西の各小学校「姿勢教室」開催、企業や小学生から高齢者まで幅広い年齢層へエクササイズを提供している。
胎生学(キャロル.A)、センサリーアウェアネス(ジュディスウエーバー)、フォーカシングベーシック(日本精神技術研究所)、オステオパスバイオダイナミクス(トムシェーバーD.O.)、DVRT(ダイナミックバリアブルレジスタンストレーニング)、オリジナルストレングス、TRXサスペンショントレーニング、グレイインスティテュート3Dmaps受講。
機能解剖学を扇谷孝太郎(ROLFING®️™️)に師事。
■資格
GYROKINESIS®Level1、GYROKINESIS®Level2、Beginner GYROKINESIS®HappyMoves認定トレーナー
そのほかのメディア活動
日本テレビ「News Zero」、テレビ朝日「たけしの家庭の医学」、ベネッセ、小学館冊子記事掲載、東京新聞掲載、SONPOひまわり生命保険株式会社(トレーニングエクササイズ提供)、テルモ株式会社(トレーニングエクササイズ提供)

●扇谷孝太郎(Kotaro Ogiya)
大学院在学中に演出家竹内敏晴氏の「からだとことばのレッスン」に出会い、身体と身体表現についての探求を始める。2001年、ロルファー™の資格を取得し公務員からボディワーカーに転身。現在は恵比寿にてロルフィング®を中心に、クラニオセイクラルやソマティック・エクスペリエンス®などの個人セッションを行う。 ヨガやバレエスタジオでの定例セミナーでは、身体のメカニズムのほか、呼吸や感覚、イメージの活用を独自の視点でまとめた「動くための解剖学」を教える。その内容はダンサーやヨギなど、柔軟性と身体バランスを必要とする人々から高い支持を得ている。また「からだと息で読む朗読」講座では、朗読という表現手法をとおして「共鳴を生む身体の育て方」を探求中。
●米国The Rolf Institute認定アドバンストロルファー
●米国The Rolf Institute認定ロルフムーブメントプラクティショナー
●クラニオセイクラルプラクティショナー
●ソマティック・エクスペリエンシング®︎認定プラクティショナー
●JMET認定EFTプラクティショナー