連載 セルフタッチング入門 第8回 基本のセルフケアその①〜グラウンディング&センタリング

| 中川れい子

 第8回からは、いよいよセルフタッチングの実践編。セルフタッチングの実際を動画付きでお伝えしていきます。
まずは「自分の内側のリソースとつながる」ために、グラウンディング&センタリングを感じていきます。

 中川さんがリードする、ワーク動画もあわせて視聴ください。

Image: iStock

わたしに触れる、コロナ時代のタッチケア

セルフタッチング入門

 

第8回 基本のセルフケアその①〜グラウンディング&センタリング

中川れい子

 

触れる/触れられている「わたし」に気づく

これまでの連載で、セルフタッチングについてさまざまな角度からお話を紡いできました。
「自分で自分のからだに触れるだけで、こんなに語ることがあるの?」と、驚かれたかもしれません。でも、からだもわたし自身そのものも、この世のあらゆるものとつながり合う深淵で広大な存在ですから、セルフタッチングをめぐる旅がどこまでも広がりを見せるのはごく自然な流れなのだと、わたしは思います。

いよいよ、セルフタッチングの実践編です(やっと辿り着きました・笑)。
まず手で全身に触れる前に「自分の内側のリソース(源泉)とつながる」ことをしていきます。

わたしたちは日頃、“手で触れる/触れられる”だけでなく、常にあらゆるものと触れ合っています。それは、以下のようなことです。

  • 空間(空気)に触れる/触れられる →第8回で解説
  • 大地(地面)に触れる/触れられる →第8回で解説
  • 呼吸に触れる/触れられる →第9回で解説

気づいていましたか? このように私たちのからだは、いつも何かに触れ/触れられています。セルフタッチングでは、ふだんは忘れがちなこの感覚に、あらためて気づくことから始めるのです。

この「当たり前に気づく」ことによる、癒やしの力ははかりしれません。自分自身の内側のリソースに気づき、つながることで、「やすらぎ」や「幸福感(well-being)」が育まれていくのです。

Image: iStock

 

これから、タッチケアの講座などでいつもお伝えしている「セルフタッチングの手順(ガイド)」を紹介します。ワーク動画も最後に入れましたので、参考になさってください。

この続きはこちらから有料(150円)でご覧頂けます。

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–Profile–

中川 れい子(Reiko Nakagawa

NPO法人タッチケア支援センター 代表理事、<身(み)>の医療研究会理事、こころとからだのセラピールーム amana space 代表。エサレン®ボディワーク認定施術者。

兵庫県生まれ。関西学院大学文学部卒業後、塾・予備校等の教育産業に従事(主に大学受験の日本史を担当)。1995年の阪神淡路大震災で被災後、現地ボランティアとして被災の現場にあたる中、からだを通してのこころのケアと癒しの必要性を痛感し、1998年よりボディワーク、ボディサイコセラピー、ソマティクス、カウンセリング、カラーセラピー、各種ヒーリング等を学び始める。1999年に、日本で最初に開催されたエサレン®ボディワーク認定コースに参加。その後、認定プラクティショナーとして関西の自宅で開業。ひたすらにセッションを積み重ねる中、非侵襲的な、ソマティクス・ベースの“タッチ”の癒しの可能性を痛感し、2011年に、NPO法人タッチケア支援センターを設立。「やさしくふれると世界はかわる」をテーマに、タッチケアの普及・教育・研究・ボランティア活動を開始し、家族間ケアや、看護・介護等の対人援助に活用できる「こころにやさしいタッチケア」を講座を開講。並行して、エサレン®ボディワークや、ローゼン・メソッド、米国ホスピタル・ベイスド・マッサージの公認講師を日本に招き、講座のオーガナイズもおこなう。

現在は、修了生と共に高齢者施設・がん患者会・緩和ケア病棟・産科病棟等での施術活動や、うつ病の回復期の方の就労支援センターや発達障害の方の地域支援センター等で、セルフタッチングのワークショップを開催。また、各種教育機関や福祉施設での出張講座も請け負う。エサレン®ボディワークを中心とする個人セッションも継続中。

website:NPO法人タッチケア支援センター(http://touchcaresupport.com)
website:こころとからだのセラピールーム amana space(http://www.amanaspace.com/about_amanaspace.html)