健康とウェルビーイングの一歩先を求めて−−。
今、こころとからだの健やかさの質を高める、
マインドフルネス瞑想やボディワークなどが人気を呼んでいます。
からだの感覚に注目し、
心身が心地よい状態へとフォーカスすることで、
深い気づきや静けさを得たり、
自己肯定力や自己決定力といった心身の豊かさを育んだりしていく。
これらは、
こころとからだのつながりを目指す
「ソマティックワーク」という新しいフレームワークです。
その手法は、タッチやダンス/ムーブメントなど多岐にわたり、
1人で行うワークから、ペアやグループで行うワークもあり、
自分に向くものはそれぞれ異なります。
この連載では、
これからの時代を生きる私たちにとって、知っておくべき「からだのリベラルアーツ(一般教養)」として、各ワークの賢人たちの半生とともに
「ソマティックワーク」が持つ新しい身体知を紹介し、
それらが個々の人生や健康の質をどう変化させたのかを探っていきます。
リベラルアーツ(一般教養)として学ぶ
ソマティックワーク入門
−新しい身体知の世界をめぐる−
第11回 ゆるめて行う。安全な瞑想法
臨床瞑想法 大下大圓さん(実践編01)
取材・文●半澤絹子
写真協力●飛騨千光寺
取材協力●日本ソマティック心理学協会
伝統的なソマティックワークである「瞑想」。
飛騨千光寺住職の大下大圓さんが開発した「臨床瞑想法」は、各種瞑想法を体系化したもの。
実践編では、「臨床瞑想法」の4ステップ「ゆるめる瞑想」「みつめる瞑想」「たかめる瞑想」「ゆだねる瞑想」の方法を解説します。
前回の理論編では、臨床瞑想法の4ステップ「ゆるめる瞑想」「みつめる瞑想」「たかめる瞑想」「ゆだねる瞑想」を紹介した。
今回は、そのうち①ゆるめる瞑想、②みつめる瞑想の実践法を解説する。
臨床瞑想法は、終末期の患者へのこころのケアとして行うのが目的であるが、援助する側は、まず自分で瞑想できることが必要である。
実践編では、自分で実践できる瞑想法として紹介したい。
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